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糖尿病について

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糖尿病とは

糖尿病は、血液に含まれる糖分(血糖)が多くなる病気です。食事を取ると健康な人でも食事で得た炭水化物などが消化され、ブドウ糖となって血液に入るため、血糖値(血液中のブドウ糖の量)が上昇します。通常は体内で生産されるホルモンにより、自然に血糖値が正常範囲に戻りますが、糖尿病の方の場合は血糖値が上昇したまま、次の食事を取る形になり、血糖値が上昇した状態が続きます。

代表的な自覚症状

  • 頻尿(トイレが近くなった)
  • 逆にトイレの回数が減った
  • 喉(のど)がかわきやすくなった
  • 手足がしびれるようになった
  • 疲れやすくなった
  • 体に浮腫・腫れ物ができる
頻尿、または、トイレの回数が減った
トイレが近くなったと気になっていたのが、しばらくして回数が減ってきた場合、改善したケースと逆に重症化しているケースがあります。糖尿病が進行すると腎臓の機能が悪くなり、おしっこが出なくなっていくのです。腎機能が悪くなると、疲れやすくなったり、トイレの回数が逆に少なくなったりします。頻尿から改善したように見えるのですが、さらに悪化している状態です。
喉(のど)がかわきやすくなった・手足がしびれるようになった
のどの渇きや手足のしびれなどは、かなり糖尿病が進行した場合に起こる症状です。糖尿病がどんどん進行すると腎機能が落ち、それが原因で透析治療を受けなければならなくなります。
浮腫・腫れ物
体に浮腫・腫れ物ができる場合もあります。高血圧やコレステロール値が高い等は健康診断でわかりますので、健康診断で高い数字が出て「要注意、再検査」となったら診察に来てください。 数値に良くない兆候が出ていたら、改めて検査をきちんと受ける必要があります。

糖尿病の種類

糖尿病には大きく3つのタイプがあります

1型糖尿病

これは先天的な糖尿病で、本来体内で生産されるインスリンが生産されない、もしくはほとんど作ることができないインスリンの絶対的不足(インスリン欠乏)です。治療法はインスリン治療だけで内服薬にてコントロールできないものです。

2型糖尿病

インスリンの分泌低下や量が十分でない「インスリン分泌不全」か、インスリンが作用しにくい「インスリン抵抗性」で、ほとんどの糖尿病は2型で遺伝因子や生活習慣が原因とされています。内服薬にてコントロールする場合がほとんどで、内服でコントロール不良の場合にはインスリン治療も行います。

その他

妊娠糖尿病 など

糖尿病は遺伝と生活習慣の両方が因子になると考えられています。糖尿病という病名から「お菓子やジュースなどの甘いものはいけない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、砂糖だけが原因ではありません。また、糖尿病の診断を受けた多くの方は「2型」です。特にご家族(父母、兄弟姉妹)に糖尿病の方がいらっしゃる場合は、遺伝による発症もありますので定期的な検査(人間ドックや健康診断)の結果を確認するよう、ご留意ください。

※インスリンとは
すい臓で生産されるホルモンです。食事を取り、上昇した血糖値を正常な範囲に保つ役割をしています。

糖尿病は早期発見が大切です

糖尿病は自覚症状がほとんどない病気です。早期発見には健康診断が重要です。人間ドックや健康診断を受けると、検査結果が届きます。気になる方は、前回の健康診断結果を確認してみてください。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という過去1~2ヶ月の血糖状態がわかる項目があります。基準値は5.5以下です。
※健康診断では、HbA1cを検査していないことがあります。

※過去の検査値をご確認される場合は、ご一読ください。

HbA1cにはJDS値とNGSP値があります。JDS値は日本で決められた条件に従った測定値で、NGSP値は主に米国で決められた条件に従った測定値です。JDS値はNGSP値に比べ、約0.4%低値となります。これまで日本ではJDS値が使用されてきましたが、2012年4月より特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針(日本糖尿病学会)に伴い、国際的に使用されているNGSP値を日本でも使用する事になりました。
※JDS値が6.1%以上、NGSP値の場合は6.5%以上が糖尿病と判断されます。

糖尿病と診断するための検査

病歴や家族歴などの問診
尿検査
随時血糖検査
食後からの時間を決めないで採血し、血糖値を測る検査です。
空腹時血糖検査
検査当日の朝食を抜いた空腹の状態で採血し、血糖値を測る検査です。
75g経口ブドウ糖負荷試験
ブドウ糖を水にとかしたものを飲み、その後30分、1時間、2時間後に採血して血糖値がどう変化するかを調べる検査です。
血液検査

血糖検査

糖尿病の検査では「正常、境界型、糖尿病」のいずれかに診断されます。
空腹時血糖は70~109が正常値です。
1回の採血で空腹時血糖126以上、糖負荷試験2時間後の血糖が200以上であれば「糖尿病」、空腹時血糖値110mg/dL未満であれば「正常」、それ以外は「境界型」と診断されます。

注1)
IFGは空腹時血糖値110~125mg/dLで、2時間値を測定した場合には140mg/dL未満の群を示す(WHO)。ただしADAでは空腹時血糖値100~125mg/dLとして、空腹時血糖値のみで判定している。
注2)
空腹時血糖値が100~109mg/dLは正常域ではあるが、「正常高値」とする。この集団は糖尿病への移行やOGTT時の耐糖能障害の程度からみて多様な集団であるため、OGTTを行うことが勧められる。
注3)
IGTはWHOの糖尿病診断基準に取り入れられた分類で、空腹時血糖値126mg/dL未満。75g OGTIT2時間値140~199mg/dLの群を示す。

参考:https://www.dm-town.com/flow/diag/diag_002

※検査結果は、最短で翌日の昼以降となります。
※異常値がみられる場合、別の日に再検査を行うことがあります。

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「紹介状」または「診療情報提供書」をご持参いただけると助かります。診療情報提供書には、患者さんの診療情報が記載されており、病状が把握しやすくなります。

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