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糖尿病の治療

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当クリニックでの糖尿病の治療について

一般的に糖尿病は先天的な1型糖尿病と2型糖尿病に大きく分類されています。1型糖尿病は先天的なインスリン欠乏が原因で、治療方法はインスリン注射のみとなります。それに対して2型糖尿病は生活習慣、遺伝因子などによるものと定義され、生活習慣の改善(運動療法、食事療法)においてもコントロール不良の場合、内服治療を中心に治療を行います。内服治療でもコントロール不良の場合、インスリン療法が検討されることがあります。
糖尿病と一言で言いましても、人それぞれのパターンがありますので、患者さまの状況に応じたオーダーメイドの治療を心がけています。

『健康診断で糖尿病の疑いと言われた』という患者さまに採血を行い、その時に治療を行うにあたっての検査が血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)であります。
全く未治療で糖尿病の疑いと言われた患者さまがたとえばHbA1cが10.0であった場合、コントロール目標は人それぞれでありますが、必ずしもHbA1cの正常値の5.8程度に下げないといけない理由はなく、むしろ低血糖のリスクを考えて、やや高めの血糖値、HbA1cにてコントロールしていきます。

糖尿病で最も厄介なものが合併症を発症することでありますので、合併症を引き起こす前にきっちりコントロールすることが最大の目標であります。
糖尿病は『治す』ものではなく、完治することが難しいですが、早期発見、早期治療にて合併症の併発を少しでも予防できるものと考えています。

当クリニックでの定期検査

糖尿病と診断されたら、定期的な受診が必要です。食生活や運動療法のご相談、血糖値の状態が安定しているかを確認する為の血液検査、投薬(院内処方)を行っています。

糖尿病の治療方法

糖尿病の治療は、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の三本柱です。糖尿病では、血糖値の状態を安定させる事が重要です。まずは血糖値を急上昇させない食事を知りましょう。日々の運動も大切です。その上でどういった薬を飲んでいただくのかを検討します。

食事療法

食生活の改善を行います。基本的に食べてはいけない食品はあまりありませんが、低カロリーで高タンパクな食事がおすすめです。また野菜を先に食べることで食後血糖値の上昇を抑制し、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が低下するとの報告もあります。ただし、合併症を併発して腎機能が悪くなると高タンパクの食事は良くありません。

運動療法

運動により、血液中のブドウ糖が筋肉に取り込まれやすくなり血糖値が下がります。また肥満の改善によりインスリンの働きが高まります。運動療法は軽い運動から始め、慣れてきたら回数や時間を増やしていきます。ただしどのような運動を、どの程度すれば良いかは人により異なります。例えば網膜症の方は急激な血圧の増加で出血のリスクがあるためジャンプや頭を下げる運動は控える等、合併症や年齢、生活に合わせた運動をおすすめしています。

薬物療法

薬の量は食事療法が守られていることを前提に決めていきます。また薬によっては低血糖を起こすこともありますので、わからない事があればご相談ください。

SGLT阻害薬
腎臓からのブドウ糖の取り込みを抑え、尿に糖を排泄しやすくします。
スルホニル尿素(SU)薬
膵臓でのインスリン分泌を促し、血糖値を下げます。
ビグアナイト薬
肝臓が糖を作るのを抑えます。また消化管からの糖吸収も抑制します。
DPP-4阻害薬
血糖値が高い時にインスリンの分泌を促し、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑制するインクレチンの働きを強めます。
α-グルコシダーゼ阻害(α-GI)薬
小腸での糖の消化・吸収を遅らせ、食後高血糖を改善します。
チアゾリジン薬
脂肪、筋肉、肝臓などに働きかけてインスリンの効果を高めます。

血糖自己測定について

血糖値の状態を知る事も大切です。どんな食事を取ると血糖値が上昇するのか、また血糖値の上昇幅はどうか等、血糖値の上昇は個人差が大きいので、同じ食事をしても人により異なります。よく知られているのは、指先に針を刺してセンサーへ血液を付着させ、血糖測定器で計測する方法です。最近はセンサーを上腕後部に装着し、測定器を近づけるだけで血糖値を測定できる機器も出ています。

これまでの血糖測定

計測時の血糖値がわかります。

24時間自己血糖測定器

腕に装着したセンサーに8時間分の血糖変動が記録されます。測定器をかざすとデータが読み取られグラフ表示されます。

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